2011年1月21日金曜日

今さらながら、個人へ向かう Thu Jan 13 11:36:16 2011

携帯電話と個人アドレスの普及は、企業ー企業の取引パターンに隠れていた、個人ー個人パターンを白日の下に晒す。

20年ほど前にIRM研究会の中で、全国SEランキングができるとシステム開発は楽になるよね、などと話していた。

システム開発プロジェクトが個人依存であることは、そのころから自明の理であったのだ。

会社を探すのではなく、個人を捜す必要性を、皆が認めていたと云うことである。
今で云うところのプロジェクトマネジャ、優れたディレクタ、コーディネータを持ってきてそこに開発を依頼すればよい。
システム開発プロジェクトは産業革命以前の状態にあり、これは未だに解消されていない。
個人スキルが総てであり、他の要素はあまりに小さいと云えよう。

「銀の弾丸」は夢のまた夢である。

こういった状況の中に、携帯電話と個人アドレスの普及がどういう効果を現しているのか?
以前は個人にアクセスするための方法は、企業を知り、部署を知り、電話番号を入手してようやく実現できたが、現在はどうか。 
インターネットの検索エンジンで個人が特定でき、FaceBookも開設しているかも知れない。
知り合うまでの時間と手間暇は恐ろしく短縮されている。
その上、その後のアクセスは容易だ。
相手が興味を持ってくれる限り、アクセス可能となる。時間も飛び越えていく。
直接に個人と会話できるわけであるし、携帯の番号は信用できそうにない相手には明かされない。
メールは受け取った本人の意思で返信が来る。返信したくなければ、しないのである。

いきおい、従来型のソフトハウスという形態は影響を受けてきた。
例えば、ゼネコンにおける大規模工事の受注は、実は現場長個人への依頼である。現場長はXX組などといって下請けでありながら、優秀な職能集団を作り上げ、それを率いているのである。日本では3大ゼネコンの内の一つである某建設会社の実態は、年に2000現場、200人の現場長で稼いでいる。

最終的にはプロジェクト単位で人を迅速に集め、開発し、運用はデータセンタにシステムを引き継ぐ。
そんな形態が実現して行くであろう。避けられない変化である。
インフラ設計、シナリオライタ、システムデザイナ、ユーザと要件定義をしている人々のスキルである。

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