2009年12月22日火曜日

付録:マインドコントロール

付録:マインドコントロール

公開日時:2009/12/22 11:38
著者:草木生(そうもくしょう)

カイシャおやぢの作り方、の付録です。

プロマネなどにちょっとだけ応用することが出来ますが、乱用はお止め下さい。
中毒になります…(^^;;;

--------------------------------------------------------
マインドコントロール

カイシャはマインドコントロールを行う。

カイシャは宗教である、そう宣言したのは松下幸之助であった。
後にPHP研究所、松下政経塾などを開設して松下教を広めようとした。
国内における松下電器の成功は強烈なモノであったから、真似をする経営者も多数出た。

まずはマインドコントロールのおさらいである。

主なコントロールには、以下のように8種類ある。

1.コンディショニング
  パブロフの犬のように、ある条件をインプットするとまるで別の反応が意識の介入なしに出てくるように条件付ける。

2.ハビチュエーション
  普通の社会常識では考えられないようなヘンなモノでも、毎日人の目に触れさせておくと最終的に日常化し目障りでなること。
  小泉首相を毎日見せるとか、創業者の銅像など。
  社員訓を毎朝唱える、などもある。

3.インセンティベーション
  ズバリ、モノで釣る方法。我々に味方すればこれこれの報酬があるぞ、と欲に訴える。単純だが効果は絶大。

4.ロックオン
  他の対象に目をやらないようにロックしてしまう方法。情報を極端に制限してこちらの都合の良い情報だけを選択させる。
  仕事を忙しくして、他者と触れ合う暇を与えない、など。

5.ポラライズ
  YESかNOか、右か左か、極端に走らせること。中間意見を認めないと人間は自らの意志決定を他人に任せるしか無くなる。

6.リインフォースメント
  ちょっとづつの進歩の度にちょっとづつのご褒美をあげ、気が付いたときには後戻り出来なくしてしまうやり方である。
  上司のピラミッドが高くなるのはこれが原因。

7.サブリミナル
  ご存じ、潜在意識に刷り込むこと。
  社員訓を毎朝唱える、なども潜在意識に同一人種意識の刷り込みをさせる。

8.トランセンデンタル
  日常を超えたという意味、つまり超常的な体験をさせ一気にその人物の心を掴む方法である。一旦これを経験するとそれが夢や幻であっても、滅多に抜け出せない。
  右肩上がりの頃は、社員研修でこれを行っていた。
  多忙な毎日の中で一瞬、2泊3日とか缶詰にして一層のロックオンをする。

宗教はマインドコントロールを多用する。
カイシャもそうしてきた。

マインドコントロールを受けた人は、

1.外の世界に対する恐怖を植え付けられている
2.個人の思考が停止する(この件は持ち帰りまして・・・など)
3.そのくせ自発性を信じ込む
4.敵・味方で物事を考える(うちのカイシャは・・・など)
5.特殊用語を多用する(カイシャ内方言の連発)

となるが、本人に意識はない。
気を付けましょう。

2009年12月19日土曜日

社員研修は立派なカイシャおやぢを作る

社員研修は立派なカイシャおやぢを作る

公開日時:2009/12/19 12:52
著者:草木生(そうもくしょう)

私のようにエンジニアだと思い込んでいると、研修といえばスキルアップ、そうとしか考えないが、カイシャには様々な研修がある。

新入社員研修であなたは何を教えられただろうか。
そのカイシャの「方言」を教えられなかっただろうか。
同じ人種を作るのである。
あるゼネコンさんでは、他の部署のことを「種族は一緒だが、部族が違う」と教えてくれた課長さんがいた。

カイシャは「××カイシャの○○です!」という人間を作るために、研修費用を出す。
「××カイシャに入社したからこんな素晴らしい研修を受けられました!」
と言わせる。
技術のスキルアップ研修は性質が別のモノである。

ミドルマネージへの研修は、これまた上司の上司への忠誠心を確認していく装置であったが、勘違いする人事部もあるため、最近は語られることが少ない。

中小企業というか、大企業になれない1000人以下のカイシャになると悲惨である。
管理職研修と称して、役にも立たない役員の話を2日間聞くなどと言う笑えない話が出てくる。
(大企業になれない”あすなろう”カイシャは大企業の真似をしたがる)

余談ではあるが、私は○○○のシステム子会社にいて業務改革のために全社のABC分析(アカウント・ベースド・コスティング)を行ったが、総務人事部には新卒採用、中途採用、契約社員採用、新卒研修、販売研修しか業務が無く、肝心のキャリアパスの制定とか、人員計画などはなく、ミドルマネージへの研修も当然なかった。

私の経験と知識から考えると、人事部には要員計画(全社スキルマップ)・キャリアパス制定・給与テーブル策定、という3本柱で考えるべきだろうと思っていたので、そのことを指摘すると、3ヶ月後には何故か係長、課長を集めた研修が行われた。

そうして、総務人事部が主管する業務改革プロジェクトはなくなった。
打ち合わせとか、現状分析報告などをスケジューリングしなくなったのだ。
これは私の指摘が非常に拙かったのだ。

「普通、キャリアパスがあるんじゃないんですか。採用ばかりやっているのは見たことないですねぇ。これじゃあ人員計画なんて出来るわけ無いですよね」
と、総務人事部長に向かって直接言ったのである。
経理部長も同席していた。

子会社の従業員ごときが親会社の部長様に向かってこうである。
ほとんどバカだ。この時の私は、カイシャ員歴13年である。

2009年12月14日月曜日

戻っておいでタイガー・ウッズ!!!

戻っておいでタイガー・ウッズ!!!

公開日時:2009/12/14 09:06
著者:草木生(そうもくしょう)

今年の男ニュースとしては最高であった。

彼のように若くて格好良く、なおかつ、べらぼうに稼げる男が幸せな家庭生活を築いているなどというのは幻想であった。
おぢさん的には、それで良かったのである。

それでこそ普通ではないか。
群がる女性の内、たかが20人だか、30人くらいつまみ食いしただけである。
つまらない倫理観を押し付けるのは止めよう。
女性が群がってくるんだから、仕方ないのだ。

大丈夫だ。
おぢさん達は味方だ。

ただ、男尊女卑の最たるモノ、マスコミは別だ。
奴等(マスコミは99%男でできている)は妬むんだよ。
もてる男を許さない。

マスコミに行く男はもてない。
男の中でも圧倒的に不細工なのが多い。
だから、新聞とかTVとか雑誌は、ねたみ、そねみ、などという男の嫉妬でできあがっている。
隙があれば、いい男を引き吊り下ろそうとするのだ。

最後に、牽強付会かも知れないが、IT業界での出来るプロマネの家庭は崩壊している!?
これまで出会った「出来る」プロマネの家庭は崩壊していた。
残念というか、当たり前かも知れないが。

※IT業界には女性はほぼ居ない。プロマネに至っては・・・99.99%男である。


このエントリーへのコメント
1 日経ビジネスオンラインで、小田嶋さんが早速取り上げてますね。
面白いですよ。
 スキャンダルは虎の肥やしになるか?
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20091211/211490/
草木生(そうもくしょう) on 2009/12/14

2009年12月11日金曜日

コメントを消す読者ブロガー(笑)

コメントを消す読者ブロガー(笑)

公開日時:2009/12/11 15:02
著者:草木生(そうもくしょう)

この人達ですね。

H××  Jo××la C×Sの宣伝ブログをやってる
今××子 C×S G××klogの宣伝ブログをやってる

コメントは怖くないんですよ。
まして、なんかわからんけど、宣伝で書いているんだから炎上くらいさせる気で書かないとダメじゃん。

ブログなんてのは、炎上してナンボのモノ、くらいの意気込みで書かないとねぇ。
腰が引けてる製品だからコメントが怖いんだろうな。


このエントリーへのコメント
5 おいらは、ここで宣伝するのはいかがなものか、って書いた。
後で観に行ったら、コメント不可になっていたねぇ。
客商売、クレーム処理はやったことあるのかなぁ。

BADボタンを付けることはできるけど、CNETには金がない、アイデアを採用する頭がない…(^^;;;
草木生(そうもくしょう) on 2009/12/15

4 「Jo××la C×Sの...」の方は酷かったですなぁ。
2名からの誤りを指摘したコメントがあって、それなりに有意義なやりとりが続いたと思っていたら、ある日まっさらにすべてなかったことにされて、コメント不可になりましたから。

GOODボタンじゃなくって、BADボタンが欲しいと思ったものです。
taca-k00 on 2009/12/14

3 冗談が通じないのねぇ。押しちゃダメだって。
それにしても、スパコンの話題はそろそろ食傷気味だから、箸休め、だったんだけどね。
4年くらいここでブログを書いて来て思うのは、ここは宣伝の場じゃないよなぁ、ってこと。
草木生(そうもくしょう) on 2009/12/13

2 あの、これ以上GOOD!ボタンは押さないで下さいね。
誹謗・中傷ではないけど、誤解されるのはイヤ(笑)
草木生(そうもくしょう) on 2009/12/12

1 自分で製品を開発してないんだろうね。
製品が自分のモノだったら、ナニが来ても怖くないけどね。
草木生(そうもくしょう) on 2009/12/11

2009年12月9日水曜日

亀井静香の使われ方、もしくは国民新党の暴れ方

亀井静香の使われ方、もしくは国民新党の暴れ方

公開日時:2009/12/09 12:05
著者:草木生(そうもくしょう)

暴れているように見えるが、実は使い捨ての駒に過ぎないのではないか。
この怨念のマルクス主義者を民主党がどう使い捨てるかが見物である。

システム開発において、要件の取捨選択は非常に重要である。
それと同じように、政権もプロジェクトであるから、そのリソースを有効に使う必要があるが、「ノイズ(亀井静香)」の使い方も様々である。

そもそも亀井静香が言う、総ての中小企業を救う、のはムリである。
日本の株式会社の社長は無限責任であるからだ。
融資は借金であり、社長の負債を増やしていくだけであり、それこそ、首つりを増やすだけである。
根本がおかしいところに金を入れたところで自殺者を増やすだけである。
有り得ない。

2009年12月1日火曜日

商用スパコンの引退

商用スパコンの引退

公開日時:2009/12/01 11:54
著者:草木生(そうもくしょう)

なんだか、スパコン予算で話が弾んでますな。

ご存じかも知れませんが、JALのマイレージシステムは、タンデム・ヒマラヤで当初は実装されました。96年くらいでしたか。
後は、通信キャリアの請求管理、要は料金計算ですね。こいつもタンデム・ヒマラヤ(HPで販売・メンテ)。
それからなんと言っても、コンビニ本部の大量トランザクション処理に活躍しておりました。

でもって、ここ3年でタンデム・ヒマラヤは消えて行ってます。
後継機の開発はなく、代替マシンが安く目処が付いたことが大きい。
タンデム・ヒマラヤに変わっていったのは、FT機での並列処理だったと記憶してます。

「経済」がスパコンの問題も解決するのではないかな。
1台限り、1代限りのスパコンではなく、連綿と続く「超高速処理機」が業務システムの世界でも求められているのですよ。


このエントリーへのコメント
2 まぁ、日本がトップを取っていたのは、地球シミュレータの頃でしたっけ。
設計のコンセプトからやり直しなので、やるとしてもあんなに予算はいらないでしょう。
草木生(そうもくしょう) on 2009/12/01

1 ハードウェア(汎用機)が高価だった時代は、専用OS(OLTP)とそれを扱うエンジニアの存在意義がありましたが、人件費がコストの大半を占める現在では無駄にハードを使ってもいいので人件費を抑えるしくみ(流通しているOS、DBの採用)が優先される時代となってしまいました。
一方、今話題のスパコンは、日本国内の特定のシミュレーションをこなすための超専用OSのマシンなのか、世界中の研究者にも使ってもらいたいCRAY路線のスパコンなのか、まったく見えないですね。
前者であれば、長崎大学の3800万円スパコンのように外販を意識しなくていいつくりでいいでしょうし、後者であれば、海外へ一台も売れないなんてことになったら大失策でしょう。
後者を目指して予算取りして、結果、前者のような使われ方だったというのだけは避けて頂きたいですね。
OYAJI on 2009/12/01

2009年11月25日水曜日

大企業は社内調整が忙しくて、顧客に構っている暇はない

大企業は社内調整が忙しくて、顧客に構っている暇はない

公開日時:2009/11/25 12:22
著者:草木生(そうもくしょう)

大企業の社員ともなると、暇が無くて大変なのである。
社内調整がとてつもなく忙しくて、顧客なんかに会っている時間はないのである。
もちろん、新しい事業などと関わっている暇はない。
「稼ぐ」などとは無縁である。そんな下賤なことは販社、代理店でやればよい。

仕事とは手続き・調整であり、決定権ですらどこにあるか分からない中で、その都度その都度手順を踏んでいかなければならない。
様々なテンプレートから書式を選ぶところから仕事は始まる。


発注者になる@システム部門は窓際である

これはもう、大変である。一言では説明しきれない。
SIベンダへの発注を例にとってみよう。
窓際であるシステム部門の課長、部長にとっての予算執行は一大行事である。
どう見ても一人で2週間で出来る仕事を、数人で何ヶ月、の仕事に引き延ばす。

システム開発なり、大規模改修における発注担当者の動きは1000万を超えようものなら、手続き・調整の期間は3ヶ月以上にもなる。1億を超えると半年以上に及ぶ。
ほぼ3回以上の公式値引きの交渉があり、最終的に部長などの登場により手を打つ。
合い見積もりなど取らない。ベンダは決まっている。値引きは儀式ですらある。

それが、傍で見る限りは面白い・・・んだけどね。

そのシステムが必要であるのは、事業部が決めていることなので、システム部は金額交渉がメインである。新しいアーキテクチャ? なんだそれは? ってなものである。
ベンダの提案は、価格と期間、リスクヘッジだけしか見ていない。アーキテクチャは分からない、知る必要など無い。知っているのはそのベンダの提案の中にある「新アーキテクチャ」、今だと「クラウド」なんて言葉が入っていれば、OKである。
とにかく、予算との整合性を保つために、日々調整に走る。
短い期間ではいけない。
最初に、社内調整期間としての適正な時間を計るのが、能力の見せ所である。
社内コミュニケーションの能力が問われているのである。決して、「良いシステム」を作ることが目的ではない。コンピュータシステムなんぞ、動くのである。動かなければ、ベンダを叩けば良い。なんのための外注か。

仕事の始まりは、必ず、お触れからである。
「いやいや、大変な役をもらいまして・・・」てな連絡を社内で、そう、5カ所以上にはしなければいけない。後は出入りの他ベンダ、数社に声を掛ける。
ベンダ同士は足の引っ張り合いもするが、概ね、この分野はA社、こっちはB社と棲み分けている。ただし、ほころびが出ないかといつも伺っている訳で、この声掛けで1社1回の飲み会は確保される。

なんせ、大変な仕事なんである。会社の金を使うのである。
大企業であるからには、沢山の部署との調整が一番大切であるから、2カ所や3カ所ではいけない。心配することはない。部署は腐るほどあるのが、大企業たる所以である。
書式も部下に取り揃えさせ、既存とは微妙に違う「新しいテンプレート」も作らなくてはならない。なんといっても、大変な仕事なのだ。

ーーーー※ーーーー※
ベンダとしては、耐えるしかない。
3年ほど前からコンプライアンスということで、ベンダの社内でも手続きが前面に出てきているが、どこで先行着手依頼をもらえるか、期間とメンバの調達におけるベンダのストレスは大変なモノである。
理不尽な値引きが2回はやってくる。つまらない飲み会への参加も2回は必要か。
しかし、なんといっても、スキル・期間の確保が問題である。
テストに割ける工数が少なくなる。結合を緩く通して、総合テストで何とかしようとする。軽いデスマーチは当たり前であるが、どのみち開発は下請けである。
下請けを叩くしかない・・・

→ 何だか書いている内にトホホになってきたので、ここら辺で。
  日本は今日も平和なのであります!



このエントリーへのコメント

5 雇用調整金が切れるのが来年3月。
そこまで頑張らずに、年末でたたんだ方が良いソフトハウスというか、人貸し業も多い。
仕事は、技術じゃなくてコネクションで取るのですよ。
でももう、コネクションも終わり。そんな年末でした。
草木生(そうもくしょう) on 2009/12/01

4 sugibeyaです。
そういう事ですね!しかし、一行一行全てがウンウンって唸る記事ですねえ。わたしも甲乙両方の企業で社員・経営者を何回か経験しているので・・・しかし、受託側系企業社長の友人達から日々【もうダメ】って嘆きを聞く辛いご時世です・・・。
sugibeya on 2009/11/30

3 どうもです。
こんな事は社会の常識だ、なんてことでありますが、実は教えてもらってないかも知れない。
だから、技術力があれば起業できるとか、売れるとか思ってしまう人たちがいる。大きな間違いを予防すべきだと思うのですよ。
草木生(そうもくしょう) on 2009/11/30

2 どもsugibeyaです。
草木生さんがなせこんな当たり前の話し(≒人は空気吸って生きてんだよ)をいまさら書くのか・・・
裏が気になります(^^ゞニヤリ
sugibeya on 2009/11/28

1 こんなにブックマークが付いたのは初めてですな。
面白い現象だ。
草木生(そうもくしょう) on 2009/11/27

2009年11月23日月曜日

ラリパッパを称揚し続けた朝日新聞

ラリパッパを称揚し続けた朝日新聞

公開日時:2009/09/24 11:22 → 2009/11/20修正
著者:草木生(そうもくしょう)

※ラリパッパ = 麻薬の影響で普通の判断が出来ない状態

プロマネとして学ぶ領域は広い。
その中でも、リーダシップ、孫子、戦争論、失敗学などは必須なのであるが、どうもその中で失敗学には覚醒剤が絡んでいるらしい。

日経ビジネスオンラインの連載
のりピーのサブプライムな憂鬱(その2) 伊東 乾
亡国のクスリ禁止のもう1つの理由「覚せい剤は洗脳の道具」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090909/204341/?P=7
7ページからが、大日本帝国の当時の陸軍中枢が覚醒剤に犯されていたのではないかとの諮詢がある。あくまでも推察である。

この説には説得力がある。

太平洋戦争で日本の軍部が覚醒剤を多用して、カミカゼなどを行ったことは数々の証言から明らかである。その大量の在庫が戦後、市中に流れ、ヒロポン中毒者(覚醒剤中毒)を多数出したことも事実である。
赤紙で駆り出され、覚醒剤で洗脳されて、戦場に散った若い命が多数いたらしい。

一般兵士に戦意高揚と言うことで処方されたのは分かるが、軍の中枢部門にも蔓延していたとしたら、大変なことである。
本当に、失敗学を学びながら良く引き合いに出される「インパール作戦」などは腑に落ちないことばかりだったのである。私のように普通の中年男でも現状分析とリスクマネジメントを考慮すると、あの判断、実行命令は理解できない。

しかし、その愚かな作戦を支持し、称揚していたマスメディアは朝日新聞であった。
売るためには手段を選ばないとはこんなこと。
プロジェクトの現場でもそうであるが、声の大きな人間に間違った情報を振りまかれるとどうにも対処できなくなる。
悪意であれば分かるが、善意での情報操作も怖い。

また、プロジェクト現場には、鬱病状態をクスリで平常にしている人達もいる。
クスリの話は身近なのである。
疲れたら、休んでいただきたい。心が折れるまでやってもらっても困るのだ。

※2009/11/20 やや修正

2009年11月20日金曜日

学習能力のないマスゴミ

学習能力のないマスゴミ

公開日時:2009/11/20 11:28
著者:草木生(そうもくしょう)

うんざりである。

なぜ、被害者の名前を連呼して顔写真を出しまくるのか。
被害者には人権もないのか。
なぜ、彼女は何度も何度も、殺されなければならないのか。

昔、「女子高生コンクリート詰め殺人」という悲惨な、あまりに凄惨な事件があり、その時も同じように被害者の名前と写真を晒していたが、批判されて止めたことがあったではないか。

いったい、何を学んできたのか。
学習能力のない業界はなくなっても仕方ない。


このエントリーへのコメント

2 例えば、TBS会長の井上氏が社長の頃、こんなことを言ってたそうです。
「テレビは洗脳装置。嘘でも放送しちゃえばそれが真実」(1998年 TBS副社長時代)
「社会を支配しているのはテレビ。これからは私が日本を支配するわけです」(2002年社長就任時)
「日本人はバカばかりだから、我々テレビ人が指導監督してやっとるんです」(2003年)
ある年の入社式では、
『君たちは選ばれた人間だ。 君たちは報道によって世の中を動かす側の人間。 対して一般国民は我々の情報によって動かされる人間だ。 日本は選ばれた人間である我々によって白にも黒にもなる』
http://blogs.yahoo.co.jp/deliciousicecoffee/41279278.html
だってさ。
草木生(そうもくしょう) on 2009/11/21

1 あんな仕事してて、『お父さんの仕事はね・・・』って笑顔で子供に言えるんでしょうかね。
sugibeya on 2009/11/20

2009年11月10日火曜日

人月単価も下がり、火の車でございます@ソフトハウス

人月単価も下がり、火の車でございます@ソフトハウス

公開日時:2009/11/09 12:28
著者:草木生(そうもくしょう)
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ブログに書けないことの一つに、人月単価がある。
高さの順序でいけば、某I社、某ND社・・・となっているあれである。

人月単価は日本の多重下請け構造の産物であるとも言えるが、

元請け → 一次受 → 二次受 → 三次受・・・
我々システム屋は、この階層のどこで仕事をするかでギャラが決まるのである。
もちろん、仕事を出すのは大企業である必要もある。

色々と法律も改正され、二次受くらいまでに整理されてきた構造であるが、この不況を受けて単価が下がりっぱなしである。
90年代初めのバブル崩壊の後より酷い。
このままで逝くと、雇用調整金で年を越せるが、3月にはバタバタと中小のソフトハウスが潰れるだろう。


このエントリーへのコメント

2 人月ネタは、原稿料と同じで公の場では話してはいけないらしい。
生々しいからねぇ。
草木生(そうもくしょう) on 2009/11/09

1 技術者派遣での人月単価のことですね。人件費が一番のコストですから。最後にだれがそのツケを受け取るかで決まります。最後にならないようにするしか逃げ道がないかも。
Hanji on 2009/11/09

2009年11月5日木曜日

情報を独占できない時代

情報を独占できない時代

公開日時:
2009/11/05 11:41
著者:草木生(そうもくしょう)

情報が過剰、ではなく、誤報が渦巻いているね、なんてことをパッケージソフトの開発現場で話していたのが90年代初め 。
インターネットはなかった 。
パソコン通信は既に立ち上がっていて、草の根BBSなどもあった 。

その頃のITいや、コンピュータ業界の情報は雑誌に頼っていた

しかし、今の自分の情報入手法は、本・研究会から本・webに変わっている 。
検索エンジンが充実してきたからだろう 。
その事象の裏取りもwebで済ましてしまうことばかりだ 。
世紀末頃は、有識者に確認していたと思うんだが(たった10年前だ) 。

今は、何も隠しておけないくらいにwebに書かれ、写され、音も聞こえる 。
20世紀の最大の発明とも言えるTVの機能そのものだ 。それも、双方向があり得る 。
プロパガンダ装置としてのTVを超えているのがwebである 。

そのことが、ある特定の人/機関の情報独占を不可能にして、有料化を阻んでいる 。
アービトラージ(情報差分による優位性)が無くなっている 。
ましてや、移動の自由である 。

様々なビジネスなり、有意義な、無意味な、そんな活動が伝わっていく 。
何かを独占できるからこそ、ビジネスとして成り立っていられる 。
それが情報に象徴されている 。

これからのビジネスが難しいのは、何も独占できないところにある。

2009年10月27日火曜日

相対的貧困率15.7%@自民の最後っ屁?

相対的貧困率15.7%@自民の最後っ屁?

公開日時:2009/10/27 12:05
著者:草木生(そうもくしょう)

国民を考えないことがこの結果から分かるのか。
それとも、資本主義の物差しで計ると日本政府のやってきたことは間違いだらけ、なのか。

ウィキペディア「貧困率」から
2008年の国民生活基礎調査では、日本の一世帯当たり年間所得の中央値(448万円)の半分(224万円)以下が、相対的貧困率の対象となる。なお、同調査によると年間所得が200万円未満の世帯の割合は18.5%であった。


統計数値は魔物である。
前提条件が明示されていても、本当にそれを理解した上で数値を「読んで」いるだろうか。
数字とは単に受け入れるのではなく、周りを見て、人と話し、どうにか確認を取れていく代物ではないだろうか。

2009年10月15日木曜日

凋落ーーーJALの次はJR西日本か

凋落ーーーJALの次はJR西日本か

公開日時:2009/10/15 12:36
著者:草木生(そうもくしょう)

JALは生き残るだろうが、別の「何か」に成るのかも知れない。

経営破綻の原因は専門家に任せる。
多分、JASの吸収合併(国の指導?)、今は公表もされていない地方空港の空港使用料、パイロットの報酬、事務職員の多さが原因だとは思うが、14%の人員削減で6800人である。全人員で49000人弱!!である。

たまたま私のコンサルタント業務の師匠が、JALのシステム部門出身であったことで知り得た情報であるが、既にJALの本体では10年以上前から希望退職者を募り、早期退職の優遇制度を設けてきている。
そういった施策も有効にならないほどの人員過剰に思えるのは、私だけだろうか。

御巣鷹山から

1985年の事故である。
この年からJALの迷走が始まったともいわれる。
詳細については話してもらえなかったが、師匠曰く、事故から2週間くらい経ったところで、係長以上の中間管理職は御巣鷹山に登り、遺品の収集を行ったそうである。
その現場の悲惨さは、語るものではない。

この事故の経緯を見ると、様々な諮詢が得られる。
事故機体に与えられた2回の事故。3度目が御巣鷹山であった。
モノは必ず毀れる。
そして組織も生き物である以上、死んでいくのかも知れない。
システムは、モノと人とタイミングで回っていくが、総て負のスパイラルになっているのかも知れない。

そして保身に走る経営陣

現状では、経営陣が自分たちを守りに入っている。
普通は、リストラの筆頭に全経営陣が書き出されているのだろうが、国がそれを求めているということは経営陣は残ろうとしたのであろう。

次は、JR西日本

JALと同じような国策会社としてJRがある。
福知山線で未曾有の大事故を起こした会社の経営陣が、、、保身に走っている。

インシデント管理

我々システム屋は、インシデント管理をシステム開発時点から行っているが、最近はどうも緩くなっているかも知れない。
日々の些細な障害を含め、きちんとしたインシデント管理がされていないことが、IT産業の衰退を招いているのだろうか。
気を引き締めようではないか。

2009年9月24日木曜日

ラリパッパを称揚し続けたマスメディア

ラリパッパを称揚し続けたマスメディア

公開日時:2009/09/24 11:22
著者:草木生(そうもくしょう)
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※ラリパッパ = 麻薬の影響で普通の判断が出来ない状態

プロマネとして学ぶ領域は広い。
その中でも、リーダシップ、孫子、戦争論、失敗学などは必須なのであるが、どうもその中で失敗学には覚醒剤が絡んでいるらしい。

日経ビジネスオンラインの連載
のりピーのサブプライムな憂鬱(その2) 伊東 乾
亡国のクスリ禁止のもう1つの理由「覚せい剤は洗脳の道具」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090909/204341/?P=7
7ページからが、大日本帝国の当時の陸軍中枢が覚醒剤に犯されていたのではないかとの諮詢がある。あくまでも推察である。

この説には説得力がある。

太平洋戦争で日本の軍部が覚醒剤を多用して、カミカゼなどを行ったことは数々の証言から明らかである。その大量の在庫が戦後、市中に流れ、ヒロポン中毒者(覚醒剤中毒)を多数出したことも事実である。
赤紙で駆り出され、覚醒剤で洗脳されて、戦場に散った若い命が多数いたらしい。

一般兵士に戦意高揚と言うことで処方されたのは分かるが、軍の中枢部門にも蔓延していたとしたら、大変なことである。
本当に、失敗学を学びながら良く引き合いに出される「インパール作戦」などは腑に落ちないことばかりだったのである。私のように普通の中年男でも現状分析とリスクマネジメントを考慮すると、あの判断、実行命令は理解できない。

しかし、その愚かな作戦を支持する、称揚していたのはマスメディアである。
プロジェクトの現場でもそうであるが、声の大きな人間に間違った情報を振りまかれるとどうにも対処できなくなる。
悪意であれば分かるが、善意での情報操作も怖い。

また、プロジェクト現場には、鬱病状態をクスリで平常にしている人達もいる。
クスリの話は身近なのである。
疲れたら、休んでいただきたい。心が折れるまでやってもらっても困るのだ。
http://japan.cnet.com/blog/0031/2009/09/24/entry_27025082/

2009年9月23日水曜日

子供嫌いは女性にも存在する

子供嫌いは女性にも存在する

公開日時:2009/09/23 00:37
著者:草木生(そうもくしょう)

私、子供は嫌いなんです。
自分の子供なんか欲しくないですね。

でもね、なんだかこの国では、「子供が嫌いなんです」と言うことは出来ない。
男ならまだしも、女性が言おうものなら、どうなるか。
ただ、確実に子供嫌いは女性にも存在する。
そんな当たり前の話がこの国では通らない。

実際に、私の伯母が子供嫌いでしてね。
それで日本を離れてスイスで暮らしている(30年以上前から)。
この国では昔から、「結婚していて子供がいない女性は変、ダメ」というプレッシャーがかかる。
結婚はしたいけど子供なんか欲しくない、そう考えたから日本を離れたと伯母は言っていた。
(向こうではドイツ人と結婚して、ニホンの年金も受け取り、悠々自適?)

そう言えば、私の母も戦後すぐに小学校(代用)教員をやったが、子供が嫌いなのに気付いて1年で辞めた人なんであった。

子供嫌いが自分の子供を持つことなく、不幸の再生産はとりあえず回避されている。
それはそれで良いことなんであろう。

2009年9月9日水曜日

つまらないハコモノ、モニュメントが増える

つまらないハコモノ、モニュメントが増える

公開日時:2009/09/08 11:02
著者:草木生(そうもくしょう)

黒澤監督の「生きる」をご存じだろうか。

この映画に感動する人は多い。
敢えてストーリーを語る必要もないくらいに有名な映画だとは思うが、主人公が最後に残したモノは小さな公園である。
私としては、小市民はつまらないモノを後に残したがるんだな、そうとしか思わないが、どうにもニホンの役人、議員もハコモノを作りたがる。

「アニメの殿堂」も、この国のトップという小市民が作りたがったモニュメントだったかも知れない。建物の耐久年数分、何十年も名前が残る、と。

ハコモノ、モニュメントを残すのは構わない。
だけどね、自分の金で残すのが筋だろう。

2009年9月2日水曜日

お仕置き選挙だった

お仕置き選挙だった

公開日時:2009/09/02 15:38
著者:草木生(そうもくしょう)
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馬鹿太郎解散があって、国民は自民党にお仕置きをしたのだと思う。

もう帰ってくるな、と。

それにしても馬鹿太郎の罪は重い。
これから4年間、民主党は解散しなくて好いのだ。
じっくりとその4年間を使って地固めをし、自民党の復活の目はなくなる。

責任の取らせ方も考えた方が良い。
除名、それも幹事長・官房長官も含めてね。

それにしても、民主党には社民党と日教組は排除してもらいたいな。
それだけだ。

2009年9月1日火曜日

景気は回復しない@モノは売れない

景気は回復しない@モノは売れない

公開日時:2009/09/01 10:14
著者:草木生(そうもくしょう)
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回復って、どこまで戻ればいいのかな?
誰かまともな評論家っていたっけ?

今年の夏もいつもと同じに北海道に帰ってきたが、街中で新築中の一戸建てを見かけなかった。
10日間も居て、毎日のように街中を動き回ったのに、である。
寒冷地である十勝での建築は夏が原則である。
そこで住宅が供給されていない。それこそが目に見える現実である。


個人消費の原点は家を持つこと

これは一戸建てなり、マンションを買った人には当たり前だが、家の購入と共に家具・電化製品を一新するのが普通であり、それが個人消費の本体である。
新しい家には、新しい家具と最新の電化製品が似合うのである。
従って、数千万の家と共に数百万の家具・電化製品が購入される。

アメリカの住宅事情を聞く

留学した人間は周りにいくらでもいるだろう。
ちょっと聞いてみると良い。
どれだけいらないモノを買っている国なのか。

彼らがサブプライムローンによって手に入れた家に、どれだけのモノを買い込んで埋めて行ったことか。
既に必要なモノは持っているにも関わらず、モノを買うのは「家:スペース」を買ったからだ。

買ったモノを収納する場所が無い限り、買えないんだよね。

2009年8月26日水曜日

親MAC派に贈る20年間の収支勘定(笑)

親MAC派に贈る20年間の収支勘定(笑)

公開日時:2009/08/26 12:26
著者:草木生(そうもくしょう)
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当然だが、こんなモノを計算するようではMAC派とはいえない。

何台買ったとか、メモリはどこまで増設してみたとか、HDはSCSIだったなぁ、などと言い、OSは6.0.7からほぼ持ってるぞ、などと言う必要はないのである。

しかし、だね、収支と言うからには「収入」があって然るべきだが、古いマシンを譲ったときの収入はとても収入とは言えず、MACを使って収入を得た、などとすると実は、今は亡き雑誌「ダ・カーポ」への投書で得た\3000だけであったりする。

ああ。
好きになってはいけないモノを好きになったのは、致し方ないと諦めるか。

2009年8月24日月曜日

甲子園@高校野球というビジネスモデル

甲子園@高校野球というビジネスモデル

公開日時:2009/08/24 13:37
著者:草木生(そうもくしょう)
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朝日新聞と高野連が主催する甲子園大会、つまり「全国高等学校野球選手権大会」というモノがある。
サイト http://www.jhbf.or.jp/ 日本高等学校野球連盟

私としては、あの開会式の「ハイルヒトラー!」式選手宣誓と軍隊式選手入場行進がイヤで、中学くらいから見ていない。
ただ、あの大会が象徴している「野球ビジネス」も少し紐解く必要があるだろう。
酷く醜く古い日本式のビジネスモデルとして見えるからだ。

アマチュアリズムを掲げながら、高校からプロとなる不思議

野球には日本プロ野球、アメリカ大リーグなどプロとして高給で稼げる世界がある。
それはそれでとても良いことだが、このアマチュアリズムという奴には不味いらしい。プロ野球選手をしてしまうと、高校野球の指導者には成れないらしいからだ。
甲子園というのは、各地の代表校が出てくるのであるが、その土地で生まれ育った選手だけではなく、有名校には全国から進学して来る。
その時に特待生とかは、一般常識であったはずだ。
優れた素質を持つモノが学費を免除され、生活費も渡してもらってナニが悪いのか。
ただ、そうなると既に野球で稼いでいるとも言える。これはプロではないか?
表面だけ取り繕って報道しているのは誰だろう?

不思議な存在、高野連

高校での対外活動をサポートする組織として、高体連、校文連、そして高野連がある。
それぞれが生徒から会費を取って、地区大会、全国大会に使われている。
何故、高野連は高体連ではいけないのか。
私が親しい高校教師と話したところ、高野連は野球部のある高校の全生徒から会費を取っていると言うことであった。
ついこの間までベンチに女子マネジャさえ入れてはならないと言っていた、時代錯誤の高野連がそんなことをして来たとしたら、大問題ではないか。

そういった疑問に新聞は応えない。
当たり前である。
甲子園大会の利権を握っているのは、朝日新聞とミニ朝日と言われる毎日新聞だからである。

それにしても、阪神地域には春夏の大切な金儲けである。
2週間を超える期間での集客力とその人達が、「郷土愛・母校愛」に使うお金は貴重である。
応援団が使う足、鉄道、貸し切りバスなど。泊まったとすれば団体旅館。食べる場所は球場、食堂。見事にお金が地域に落ちていく。

本当に見事なビジネスモデルであった。

※ビジネスモデルとは、同じ事を何十万回と繰り返しても儲けられる仕組みのことである

2009年8月3日月曜日

医療業界への新規参入を甘く見るなよ

医療業界への新規参入を甘く見るなよ

公開日時:
2009/08/03 12:23
著者:
草木生(そうもくしょう)
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筆者は、2年ほど医療関係のIT全般に関わる機会があったことで、最近医療業界へ参入しようとしているIT系とか、今回の補助金ばらまきをキャッチするための俄(にわか)ヘルスケア事業部の相談に乗ることがある。

NDAを結んでからサポートしましょう、というと逃げていく。

そもそも、医療業界は人の命を扱っている業界なのですよ。
そこに簡単に参入できると思っている意識が分からない。
仕組みを提供し、その仕組みが正常に動かなければ、人が死ぬかも知れない。

最低でもガイドラインとか、普通はポリシを掲げて参入すべきでしょう。
製薬メーカの在庫管理が緩いけれど、欠品=犯罪 という業界に徹底した在庫管理は向かない。
そんなことすら分かっていない。いや、理解できないかも知れない。

儲けたい、それだけで参入させてはいけない。

2009年7月13日月曜日

東京近辺の新聞専売所が潰れる

東京近辺の新聞専売所が潰れる

公開日時:2009/07/13 11:28
著者:草木生(そうもくしょう)

リクルートがチラシ+TV番組欄を配達し始めているとか。
配達はヤマトのメール便を利用している。

新聞の拡張(セールス)をしていた経験から、年寄り(時間潰し)以外は新聞はチラシとTV番組欄が必要で取るものだと知っている。交代読者、なんて呼ばれるね。
拡材(セールス用の景品、洗剤とか巨人戦のチケットとか)で替えてくれるお客さんです。

後はねぇ、地デジが定着すると、番組欄、TV番組雑誌(こちらはもう売れていない)がいらなくなる。
部数が減れば、前回話したように専売所のチラシの現金収入が減ると言うこと。

リクルートの商売はホットペッパーで並み居るタウン誌をのみ込んで、チラシを出している中小企業、スーパーにリーチしたってことかも知れない。
首都圏以外は効率が悪いのでやらないと思うが、全国紙って、大都市圏が市場となっているので、確実に東京は取られてしまうだろう。
無料には適わないからね。

地方紙は残るが全国紙は無くなるって皮肉だ。
有料webへの移行は間に合わない。
だから、CNETと朝日の組み合わせは負け組のセット、になるね。

ちなみに配達を請け負うヤマト運輸のエリア細分化は、専用リヤカーで配達しよう、ってところまで来ている。
ヤマトはエコですな。

2009年7月6日月曜日

押し紙とは何か:朝日新聞

押し紙とは何か:朝日新聞

公開日時:2009/07/06 11:16
著者:草木生(そうもくしょう)
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週刊新潮の中吊りが目に付く。
水増し90万部の黙殺。
http://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/

その昔(20年前以上です)、私が新聞奨学生で上京した時、最初は産経新聞だったんですね。
その専売所は1180部取っていたんですが、実売は800部弱。
毎朝3束(1束100部)捨てられていたわけです。
毎週業者が取りに来ていたんですね。

話は曲がりますが、まぁなんで産経かというと、辞めやすい奨学制度だったんですよ。
今はどうなっているか知らないけれど、朝日・読売・日経・毎日は4月から3月末まで1年きっちりと続けないと奨学金を全額返せ、というシステムで、産経は途中で辞めても半額でよい、だったからなんです。
だいたい、私のようなやる気のない人間は辞める、逃げることを前提に安易なところを選んでいる訳だったのです。

話を戻すと、産経での「押し紙」は翌年には無くなりました。
この実売との差、300部ほどが「押し紙」だったんですね。
その年には、私は学校の近くの朝日新聞の専売所に移ったので、そこでは毎日1部単位で調整していたので、驚いたもんです。
ですから、今さらの感じがしているんですが、どこかでやっていたとか。

部数の押しつけというか、昔はメーカの年度末の卸に押し込むやり方ににも似ていますが、何故受け入れられているかというと、折り込みチラシとの関係なんです。
そこに新聞社と専売所の、持ちつ持たれつの関係がある。

その頃のチラシの相場は、1枚1000部で¥1700程度。(両面刷りは1枚、見開きは2枚とカウント)
毎朝、キャッシュで持ってきてくれる。
つまり、木曜金曜に30枚くらい入っているとすると、3000部の専売所で15万円超。
月に300万くらいのキャッシュが回ってたわけです。
新聞代金の納金は前月分を当月の20日くらいに東京本社で行っていた。(朝日新聞の場合)

専売所が部数にこだわるのはこのせい。
2700部でも3000枚のチラシが来てましたが、2400部だと、チラシが2000枚しか来ない。スーパーのチラシが入らないお客さんからクレームが来る。
お客さんは、チラシとTV番組欄が必要で取っているわけですから、それがきちんとついていないと、ふざけるな!となる。当たり前のことです。

折り込み広告の代理店のチラシの単位はおおよそ1000部単位。
ここが難しいか、差分が出るところかも知れない。
2400のところに2000しか持って行かない、だけど2500のところには3000持って行くと。

ここに解釈の違いが出る要因があるのかも知れない。

2009年7月2日木曜日

朝日新聞は金を払ってCNETを買ったのか?

公開日時:2009/07/02 11:21
著者:草木生(そうもくしょう)

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どう考えても、儲かってないサイトに金を出したりしないよなぁ。
まさかね。
でも、管理と統制で有名な朝日新聞がここの読者ブログは続けないよな…(^^;;;
それだけは確かです。

朝日新聞の読者欄、というか投稿欄が編集されているのはご存じの通り。
それに比べてこの読者ブログの無検閲というか、野放し状態は朝日新聞には堪えられないだろうな。

しかし、赤字で困っているはずの朝日新聞がもっと困っているサイトを引き継ぐというのは不思議だ。
いやぁ、見事な経営センスとしか言いようがない。

2009年6月15日月曜日

ワーキングプア@SE

公開日時:
2009/06/15 07:04
著者:草木生(そうもくしょう)
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皆さんの周りでは聞かないだろうか?

派遣SEの稼働時間が、月に180-190時間になっているとか。
酷い場合は、200-220時間!
通常の労働時間は1ヶ月150時間前後が現在であるから、体の好い残業代のカットである。
本当にこんなことになっているのか?

をいをい
これは、値下げと囲い込みだ。
次の仕事、条件の良い仕事もこんなに拘束されたら探せない。

もっと酷いこと

派遣元からすると、あまり仕事が出来るSEだと困る、、、らしい。
上記の時間、拘束されても仕方ないほどに仕事が出来ないのが望ましい、ってことだ。
だから、人の倍働ける、できるSEは困るらしい。

IT業界の構造は変わらないし、このまま逝けば品質不良でユーザから死人が出てしまう。
例えば、車とか交通のシステムダウンで影響が出ないことを願う。

2009年6月5日金曜日

改めて思う検索エンジンの凄さ

先週、不義理をしていた新橋のバーへ。
しかし、店のあった場所にはシャッターが降り、看板もなくなっていた。

唖然、呆然。
そもそも4年も通っていながら連絡先も伝えていなかった。
ここ4ヶ月ほど来ていなかったから?
仕方なく、帰ってきて検索。

”店名 バー 新橋”で入力。
上から5つ目くらいに誰かの日記が。
早速読んでみると、確かに閉店日記。それもお店のオーナの後輩になる方の日記。
それなりの事情が分かり、一安心。

ある意味、凄いことである。
誰かが観察しており、webにアップされてしまう。またそれが検索エンジンに引っかかる世の中なんである。
どこの誰が観察しているか分からないし、それがwebにある、個人的には怖いことである。

想い出してみると、私の情報も02年頃には客先で検索されて、雑誌に寄稿していることが最初から気付かれ、略歴も手に入れられていたのである。
その後会社を辞め、大手SIerの契約社員となったところ、人事から「アルバイト禁止」を申し渡され、当然雑誌への寄稿も禁止されたことから、本名ではなくペンネームらしいモノを使う必要性を感じ、CNETの読者ブログからペンネームで活動を始めた次第である。
もし有料で原稿を書いたとしたら、本名ではバレる、と感じたことも一因である。

検索される、されない

実は、2年ほど前、IPAの「未踏ソフトウェア創造事業」で「グーグル八分発見システム」が採択されている。
提案者は「悪徳商法?マニアックス」で有名な吉本氏であった。
霊感商法、マルチなどを叩いてくれている貴重なサイト運営者である。

困ったことに、その後の「グーグル八分発見システム」がどうなったかは追い切れていない。
グーグル・ヤフーで検索しても「採択された」記事以外はなかなか出て来ない。
「グーグル八分 対策センター」は出てくるが、機能していない。

検索エンジンに引っかかることが良い例と、ちょっと困る例を挙げたが、引っかからない、引っかかっても「見せない」ことも問題となる。
要するに情報操作の温床になるのである。
既に”見せない”フィルタリングを使って、グーグル、MSN、ヤフーは中国で商売を続けている。(「グーグル八分」by Wikipedia)

既に検索エンジンに引っかかることがなければ、社会的に存在していないことになってしまう恐れがあるのだ。

2009年6月1日月曜日

社員3人が日本IBMを提訴へ

公開日時:2009/06/01 09:12
著者:草木生(そうもくしょう)

私は、ITproの記事で読んだ。
日本IBMが昨年の暮れに1000人以上のリストラをしたことは記憶に新しいが、題名のようなことも起きていたらしい。
ITproの記事では、全日本金属情報機器労働組合(JMIU)日本アイビーエム支部が「利益を上げている以上、リストラする必要性はない」というコメントを出しており、それを掲載している。
だが、そうだろうか。
売上はマイナスであり、増益とするためには、それなりの手段であったということだ。

減収でありながら、増益を達成するということは大規模なコストカットが効果的であったはずである。
不法行為はいけないが、本国へ送金するためにもリストラは必要であったと言うことである。
外資系ベンダの宿命であろう。

個人的な感想としては、ごく当たり前のことをやっているんだというだけである。
それにしても組合が機能しているというのは驚きであったりもする。

2009年5月19日火曜日

「スクール・ニューディール」補正予算15兆円の行方@IT予算

公開日時:
2009/05/19 12:18
著者:草木生(そうもくしょう)

補正予算が実施されるとIT業界にはどのくらい降ってくるかと思っていたが、学校に予算が投入されるようだ。
21世紀型インフラ整備、2兆6000億がそれだ(日経ビジネスオンライン)。
その一部が学校のIT化に充てられる。

大型TVが44万台? パソコンが196万台? 電子黒板?
その電気を賄うためには、今の学校では電気工事が相当必要であろう。
運用には金も人もかかるんだが、そこはどうなっているのだろう。
とにかく、モノを買って設置すればいいらしい。

そうそう、廃棄される旧来のTVとかどうなるのか。
エコとは関係ないらしい。

IT業界の人ならばご存じのように、学校市場、教育市場はNEC、富士通が大きな存在である。
昔は教育市場で色々と話題になった有名な会社だ。
当然教育市場用のPCも製造してくるだろう。2社がフル回転で稼ぐのか。

どうでも好いことなのだ。

この際、教師は使いこなせるだろうか、生徒に与えるコンテンツはどうなっている、何を作り出せるのか、セキュリティはどうなる、なんてことは考えないことだ。
地方都市の電気屋さんが少しは潤うかも知れない。

はっきりしているのは、中小のソフトハウスには金が回らないということである。

2009年5月17日日曜日

マーケティングとしての小沢辞任:一気に民主党が盛り返す

マーケティングとしての小沢辞任:一気に民主党が盛り返す

公開日時:
2009/05/17 21:28
著者:
草木生(そうもくしょう)
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暇ネタではあるが、面白かった。

11日月曜日に民主党の小沢代表が辞意を表明。
辞任会見では肝心の違法献金問題の説明はないままに、挙党一致を強調、一気に民主党の話題が全国で繰り返して報道されることとなった。
自民に相乗りしてきたマスコミも、このタイミングにはやられた感じである。

月曜日、昼である。
夕刊にも間に合う、夜のニュースは民主党一色となる。
例の、CM換算金額をマスコミ自身で出してもらいたいものである。

TVは街の声と称して「説明責任を果たしていない」、「遅かった」、「当然」などと編集した画像を多数流す。違う時間帯で同じ画像が流れるというのは、自ら故意に編集していると言っているようなモノだが。
検察の責任については黙ったままだ。
自民党のお歴々の発言も力がない。
民主非難の比率が高いと、判官贔屓とも言うべき日本人としては民主党に傾いたと思われる。

補正予算を阻止できたかというと全く物理的にムリであった。
むしろ、世紀の愚策として残しておいた方がよい。
民主党が勝てば、何らかの対抗策は取れるだろう。

マスコミは結果的に利用しようとした相手から利用された。

iPhoneの凄さ、したたかさ

iPhoneの凄さ、したたかさ

公開日時:
2009/05/10 14:36
著者:
草木生(そうもくしょう)

発売されてから2年ほど経った。
このジャンルでは立派なロングセラー商品だ。

そして、外観・基本機能は変わらず、マイナーチェンジだけで来ている。
「新しい」に囚われることなく、その独自スタイルで進んでいる。
そうなると気付くことは、コストが日本メーカと大きく違うことだ。

ロングセラー商品の特徴は、「金のなる木」であることに尽きる。

新機種と称して、毎年2回も金型から作り直しているようでは、日本メーカがアップルに勝つことは出来ない。
ここでも差が出るのは、OSとスタイルを横展開したアップルのしたたかさである。

垂直展開の日本メーカに未来が見えないのは淋しいことである。

2009年4月21日火曜日

オラクルDBは売れていない

SUNを買収するらしい。

オラクルのプライベートイベントが約3年ぶりに開催
Oracle OpenWorld Tokyo
「Your. Open. World ここから結びつく。そして動き出す」
2009422(水)ー24(金)
東京国際フォーラム

ユーザ企業は受け取っていたと思うけれど、ここでのサプライズか

RDBMSとしてのオラクル製品は需要が一巡していて、行き詰まっていたのだけれど、この買収で何とかなることはあるのかな?
日本でSUNのサーバを一番多く売っているCTCが、SUNから離れてHPと仲良くなっているのは事実だし、CTCではオラクルDBが売れなくて困っている。

どこに効果が出るのか。
日本では動きになるのかな?

2009年4月13日月曜日

偽装プロマネ

マクドナルドの偽装管理職裁判は和解で決着が着いたが、訴訟が続かない。
世の中には随分といるはずなんだが、和を持って尊しとなす、でいいのか。
奴隷は奴隷のままで居て欲しいのが、会社の本音だろう。
どうもこの国では、上に逆らうのはタブーのままらしい。

話をプロマネに戻すと、権限がないまま「やってくれ」「何とかしてくれ」などと押しつけられているのが実態ではないか。

システムコンセプトを決めるところから一緒にやるのが望ましいが、そこはなんちゃらコンサルがやってくれているので、納期と予算と開発手法まで指定されて始まることが多いのではないか。
予算の大半は、なんちゃらコンサルが使ってくれているので、バッファがない。
納期も、なんちゃらコンサルが半分以上使い込んでいるので、バッファがない。

世間に誤解があるようだが、プロマネもチームプレーである。
一人で開発予算が数億を超えるプロジェクトを見ることは出来ない。
プロジェクトの成功を、ベンダと頭ごなしに握られては堪らないのである。

これは、RFPも書けないシステム子会社の話である。

2009年3月25日水曜日

WBC優勝は日本野球の終わりの始まり

日本野球の閉幕が始まった。
日本における野球ビジネスが終わったということだ。
4年後のWBCまで何チーム残っているだろうか。


勝ったのは、メジャーリーガー

表彰式では、メジャーリーガー、松坂大輔・イチローが目立っただけだった。
これが何を意味するのか。
日本チームの多くの若手はどうなったのか。
その他大勢?もしくはメジャーリーガー候補?

話を変えると、日本プロ野球機構の売上は95年が推定約1200億、08年になっても変わらないと言われているが、メジャーリーグは約1400億から約6000億に売上を伸ばしているらしい。(日経ビジネスオンライン「WBC連覇でも日本球界は浮かばれない」参照)
13年間、成長していないビジネスとは何ものなのか。

ただ、良かったことは、日本野球が『長嶋茂雄』中心での運営から脱却したことであろう。
世代交代が出来たことだ。

だが、その相手は誰だったのか。

日本でプレーしていても、勝者にはなれない。
決まり切った売上を分けるだけ。上限が見えすぎる。
しかし、今回の優勝で見えたのはメジャーリーグの下請けとしての存在意義である。
WBCはメジャーリーグへの見本市でしかないのか。


どこかの業界とあまりに似ている

そう、金があり、人材を持っている大きな企業に儲けは集中していく構造だ。
そろそろIT業界も50年?60年?
大きく変わる要素はなくなってしまったようだ。

このところ続いているアメリカでの業界再編、いや、集中化か。
選択肢をユーザに示せなくなる日が来るか。

2009年3月9日月曜日

もう残っていない

開発すべき業務システムなど残っていないのが実情だ。

上場企業などでは開発は終了していて、後はメンテナンスしか残っていない。
そう、本社ビルのトイレと情報システムはユーティリティでしかない。
(極端なたとえではあるが)

システム会社とか、インターネットにセールスの基礎を置く企業以外ではシステム開発の要望は小さいのだ。
例えば、販売管理システムを入れ替えても売上は伸びない。それどころか、利益が減るではないか。5年が限界とか言われながら、7年8年と運用で寿命を延ばした方が良い。H/Wなんかは8年は持つ。無理矢理伸ばせば、10年はいける。

ユーザはもう知っている。
必要のないモノを作り続けることくらい馬鹿馬鹿しいことは無いのだ。

2009年2月19日木曜日

人災不況?

この言葉は私の造語である。
しかし、笑えないことになってきている。

アル中の、業務遂行不可能な病人を国際会議に平気で送り出す首脳もおかしいが、それを止めようともしない官僚はどうなのか。
國が破れても官僚組織は必ず残る、そう語った人事院総裁の凄まじいまでの亡国主義を重ねながら、様々な産業が霞ヶ関詣でをし始める地獄絵を思い浮かべる。

IT業界では、上場企業のシステム部門、システム子会社に日参するベンダ・ソフトハウスが増えてきている。
「何でもやりますから」・・・
なりふり構っていられないのは分かるが、既に開発すべき業務システムは残っていないのだ。

同じように、霞ヶ関は力(金)にモノを言わせて、各種産業の首根っこを押さえていく。
霞ヶ関 → 上場企業 → ベンダ → ソフトハウス
不況によってさらに強固な元請け、下請け関係が作られていく。
好況によってゆるゆるになろうとしていた権力ピラミッドを、不況を推し進めることによって再構築している。つまり、官僚が何も手を打たないことで、タイミングを遅らせることで、権力基盤の拡充をしている。

権力ゲームは終わったが、切り捨てられる数百万人はどうなるのだろうか。

2009年2月8日日曜日

生き残るための知識と行動

ビジネス書を読まなくなって久しい。
いつも疑問なのだが、ビジネス書から学んで成功した人っているのかな?

ノウハウ本と言い換えても好いのだが、あの中にあるノウハウがどのように現実の社会をサバイバルできるのか分からないから、自分として読む必要がないのだろう。
それに、筆者は東京で25年以上に渡ってシステム屋をやってきているが、ノウハウ本に助けられたことはない。そもそも100冊程度しか読んでいないから、参考にはならないかも知れないが。

今のような底の見えない不況は初めてであるが、その中で人々のサバイバルを見ていると考えさせられるモノがある。
本からの知識ではなく、生き物としての行動が状況を左右しているようだ。
下に挙げてみたのは、システム屋としての視点ではなく、ビジネスマン、会社員としての視点である。

1.組織の中で
 自分の既得権を守り、他人を寄せ付けない形を作る
  →上から組織そのものを壊してしまうやり方がある
   つまり、長い期間有効とならないサバイバルらしい

2.組織を超えて
 会社などの枠を超えて、その分野で著名になる
  →我々のIT業界では、ある分野が陳腐化するのが早い
   凡人にはムリだが、勉強なり、学習が欠かせないのはここら辺だろうか

3.ミックス
 1と2をミックスする
 これまた、凡人にはムリである

まぁ、自分が所属している組織・会社が潰れないというのが前提にあるかも知れないが、それすら保証されない今、我々はどのようにして自分を守っていくのか。

2009年1月18日日曜日

かなりの人がIT業界を離れるだろう

必要だと判断され、早く安く開発できるモノ以外は、後回しだろう。

例えば、基幹システムを刷新しても金は儲からない。
システムを維持しなければならないことはあっても、新規開発は???である。

システムベンダというか、SIerに身を置いて早5年、環境はめまぐるしく変わるものであるが、昨年末までに相当数の協力会社からの人たちに帰ってもらっている。
仕事がないのだ。

残念だが、派遣村は対岸の火事ではない。