2009年12月1日火曜日

商用スパコンの引退

商用スパコンの引退

公開日時:2009/12/01 11:54
著者:草木生(そうもくしょう)

なんだか、スパコン予算で話が弾んでますな。

ご存じかも知れませんが、JALのマイレージシステムは、タンデム・ヒマラヤで当初は実装されました。96年くらいでしたか。
後は、通信キャリアの請求管理、要は料金計算ですね。こいつもタンデム・ヒマラヤ(HPで販売・メンテ)。
それからなんと言っても、コンビニ本部の大量トランザクション処理に活躍しておりました。

でもって、ここ3年でタンデム・ヒマラヤは消えて行ってます。
後継機の開発はなく、代替マシンが安く目処が付いたことが大きい。
タンデム・ヒマラヤに変わっていったのは、FT機での並列処理だったと記憶してます。

「経済」がスパコンの問題も解決するのではないかな。
1台限り、1代限りのスパコンではなく、連綿と続く「超高速処理機」が業務システムの世界でも求められているのですよ。


このエントリーへのコメント
2 まぁ、日本がトップを取っていたのは、地球シミュレータの頃でしたっけ。
設計のコンセプトからやり直しなので、やるとしてもあんなに予算はいらないでしょう。
草木生(そうもくしょう) on 2009/12/01

1 ハードウェア(汎用機)が高価だった時代は、専用OS(OLTP)とそれを扱うエンジニアの存在意義がありましたが、人件費がコストの大半を占める現在では無駄にハードを使ってもいいので人件費を抑えるしくみ(流通しているOS、DBの採用)が優先される時代となってしまいました。
一方、今話題のスパコンは、日本国内の特定のシミュレーションをこなすための超専用OSのマシンなのか、世界中の研究者にも使ってもらいたいCRAY路線のスパコンなのか、まったく見えないですね。
前者であれば、長崎大学の3800万円スパコンのように外販を意識しなくていいつくりでいいでしょうし、後者であれば、海外へ一台も売れないなんてことになったら大失策でしょう。
後者を目指して予算取りして、結果、前者のような使われ方だったというのだけは避けて頂きたいですね。
OYAJI on 2009/12/01

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