2009年12月19日土曜日

社員研修は立派なカイシャおやぢを作る

社員研修は立派なカイシャおやぢを作る

公開日時:2009/12/19 12:52
著者:草木生(そうもくしょう)

私のようにエンジニアだと思い込んでいると、研修といえばスキルアップ、そうとしか考えないが、カイシャには様々な研修がある。

新入社員研修であなたは何を教えられただろうか。
そのカイシャの「方言」を教えられなかっただろうか。
同じ人種を作るのである。
あるゼネコンさんでは、他の部署のことを「種族は一緒だが、部族が違う」と教えてくれた課長さんがいた。

カイシャは「××カイシャの○○です!」という人間を作るために、研修費用を出す。
「××カイシャに入社したからこんな素晴らしい研修を受けられました!」
と言わせる。
技術のスキルアップ研修は性質が別のモノである。

ミドルマネージへの研修は、これまた上司の上司への忠誠心を確認していく装置であったが、勘違いする人事部もあるため、最近は語られることが少ない。

中小企業というか、大企業になれない1000人以下のカイシャになると悲惨である。
管理職研修と称して、役にも立たない役員の話を2日間聞くなどと言う笑えない話が出てくる。
(大企業になれない”あすなろう”カイシャは大企業の真似をしたがる)

余談ではあるが、私は○○○のシステム子会社にいて業務改革のために全社のABC分析(アカウント・ベースド・コスティング)を行ったが、総務人事部には新卒採用、中途採用、契約社員採用、新卒研修、販売研修しか業務が無く、肝心のキャリアパスの制定とか、人員計画などはなく、ミドルマネージへの研修も当然なかった。

私の経験と知識から考えると、人事部には要員計画(全社スキルマップ)・キャリアパス制定・給与テーブル策定、という3本柱で考えるべきだろうと思っていたので、そのことを指摘すると、3ヶ月後には何故か係長、課長を集めた研修が行われた。

そうして、総務人事部が主管する業務改革プロジェクトはなくなった。
打ち合わせとか、現状分析報告などをスケジューリングしなくなったのだ。
これは私の指摘が非常に拙かったのだ。

「普通、キャリアパスがあるんじゃないんですか。採用ばかりやっているのは見たことないですねぇ。これじゃあ人員計画なんて出来るわけ無いですよね」
と、総務人事部長に向かって直接言ったのである。
経理部長も同席していた。

子会社の従業員ごときが親会社の部長様に向かってこうである。
ほとんどバカだ。この時の私は、カイシャ員歴13年である。

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