2012年7月5日木曜日

電子化に乗り遅れる地方・・・若者

デジタルデバイドの進行は止められないのか 最近ますます、この国の人々の情報処理能力に疑いを持つようになってきている。 情報に接する能力にもだ。    今年も何回か地方都市とか、観光地に行くが、予約をwebで行いたいと思っても、対応出来ないホテルがある。 これは通販サイトでもあるのだが、楽天辺りで一度買ったお店から封書で「今後はFAXで注文して下さい」などとDMが来る。 私の関わった通販サイトでも地方から仕入れる際には、電話とFAXが一般的であり、メール、EDIは論外である。     一方、都会の若者も携帯、スマホとにらめっこである。 おじさん、おばさんもである。 我が国のインターネット人口は何千万という。 PCは未だに使えていない。    弱い者ほど情報武装しなければ生き残れないのに、この有様である。    コンビニの全店オンライン化は2006年頃には上位3社が達成している。 地域別の音楽配信、レジ裏のディスプレイ広告配信、可能である。 つまり、全国津々浦々にインターネットへの口は用意されているのに、PCで仕事が出来ないというのが実態だ。個人の意識は携帯でのwebアクセスである。 小規模事業所での経理・給与計算ソフトの導入は進んでいるとはいえ、それをキャッシュフロー経営に活かしているとも思えない。どんぶり勘定も健在だ。    しかし、最大の問題はニュースであろう。 生活がどうなるのか、この法案は我々の生活にどう関わってくるのか、ある出来事がどのような影響を持っているのか、大量に出回っていることに情報弱者は気付かない。 旧来のメディアは限られた紙面と時間があるために解説は貧弱である。 記事そのものも中学生レベルを想定して発信されている。    「君たち国民、普通の人々は事件の触りだけ聞いていれば好いんですよ」    旧来のメディアがそう発信していることにすら情報弱者は気付かない。 実に良くできている。 弱者は弱者のままに。    確かにwebの中の記事は正しいものも、間違っているものもある。 ただ、量をこなす、つまり経験値が上がれば処理能力は高まる。 これがガセネタなのか、それすらも瞬時に指摘される時代だ。 当事者が報じる、目撃者が画像を上げる、当たり前である。 しかし、携帯でwebアクセスしているレベルでは気付きもしない。    一方的に発信される旧来のメディアだけではない。 情報弱者を産み出し続ける仕組みこそ凄い。 デジタルデバイドの凄さは、使いこなせない者達もメールが使えます(携帯ですが)、webもアクセスしています(携帯ですが)ということから、使いこなせていないことに気付かせないことにある。    大学に入学するとメールアドレスが貰え、大学のポータルサイトから履修登録も出来るというが、大学生になるのは毎年20万人超、80%以上の同世代が置いてきぼりである。 大学生だとてPCでレポートくらいは書くが、統計解析もしない理系学生もいる。 文系だって経済学は方程式の山であるが、どれだけ統計解析に馴染んでいるだろうか。    この差別を助長し続ける仕組みが凄い。 この国の政府は情報操作をいつまでも続けられると思っているところが凄い。

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