2008年3月15日土曜日

プロマネとハインリッヒの法則

プロマネのプロジェクト立上作業の中にリスク管理がある。
立上時にプロジェクト遂行時のリスク、懸念事項を挙げて対応方法を確認していく作業である。

このようなリスク管理は経験がものをいう。
それに前回の、その前のプロジェクトで起きたことを加味していけば、ほぼほぼ出来上がるものである。心配もしていない。

リスク管理は所詮、「管理」できるもの

プロマネの本当の技術は、リスク管理シートには現れない。
想定できるものなど対応できて当たり前だからだ。
従って、リスク管理は「管理できないイベントに対応するために、管理できるリスクに対して事前対応をすること」でしかない。

例えば、ある上場企業のシステム部門と粛々と次期基幹システムの再構築で議論を進め、採用する方法論、パッケージ、概要アーキテクチャを詰めていたが、ある日、経営統合が発表された。青天の霹靂、である。
このようなことは事前に洗い出せるものではない。
残念ながら、匂いですら漂ってこなかった。
やったことは、白紙に戻す会議を1時間、そして皆で呑みに行っただけ。

ただ、実際のプロジェクトでは察知できる「きっかけ」・「匂い」がある。
それが重大な障害につながるのである。

ハインリッヒの法則

回転ドアの事故で有名になった法則である。

ハインリッヒの法則(1:29:300)
 これはアメリカの技師ハインリッヒが発表した法則で、労働災害の事例の統計を分析した結果、導き出されたもの
数字の意味は、
  重大災害を1 とすると、
  軽傷の事故が29、
  無傷災害は300 になるというもので、

これをもとに「1件の重大災害(死亡・重傷)が発生する背景に、29件の軽傷事故と300件のヒヤリ・ハットがある。」という警告として、よく安全活動の中で出てくる言葉

これに類することは、プロジェクトの中で起こり得る。
何か、こう、深い記憶の底を刺激するような小さな出来事である。
これを見逃さないのが、「プロ」のプロマネだろう。

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